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角丸飾り

ジャーナル No.62

全国労働衛生週間

10月1日から“全国労働衛生週間”
安全衛生旗を掲げて意識高揚をはかろう

全国労働衛生週間は、昭和25年に第1回が実施されて以来、本年で第59回を迎えます。この間、本週間は、国民の労働衛生に関する意識を高揚させ、自主的労働衛生管理活動を通じた労働者の健康の保持増進と快適な職場環境の形成に大きな役割を果たしてきました。

わが国における昨年の業務上疾病による被災者は8,684人であり、長期的には減少していますが、腰痛については近年増加傾向にあります。また、一般定期健康診断の結果、何らかの所見を有する労働者の割合は増加を続けており、平成19年は49.9%に上っています。さらに、仕事や職場生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる労働者の割合は6割を超えており、業務によるストレスなどにより精神障害を発症する事案が増加しています。

このような状況の下、平成20年度から第11次の労働災害防止計画がスタートし、労働者の健康確保対策を推進し、定期健康診断における有所見率の増加傾向に歯止めをかけ、減少に転じさせること等を目標に、危険性又は有害性等の調査等の促進、健康診断の結果に基づく措置の実施の促進、メンタルヘルス対策の推進、粉じん障害の防止、化学物質による健康障害の防止等を重点対策とし、関係者が積極的に取り組むこととしています。

これらの対策が事業場において着実に実施され、労働者の健康の確保、増進が図られるためには、経営トップや事業場のトップが自らの責務について認識し、産業医、衛生管理者、衛生推進者等の産業保健スタッフが中核となって、衛生委員会等の場を活用するなど労働者の意見を反映させながら対策を展開していくことが重要であり、また、労働者自身も健康管理の活動に参加し、積極的に健康づくりに取り組んでいくことが必要です。

このような観点から、本年度は、「あなたが主役 明るい職場と健康づくり」をスローガンとして全国労働衛生週間を展開し、事業場における労働衛生意識の高揚を図るとともに、自主的な労働衛生管理活動の一層の促進を図ることとしています。
職場で「労働安全旗」を掲げて労働衛生の点検強化と意識高揚をはかりましょう。

第2回理事会を開催しました

総選挙必至の情勢で事業の延期を確認
─ブロックセイフティーネット集会は11月下旬に開催予定─

第2回理事会を9月17日に開催しました。
理事会では総選挙が必至である情勢から、10月7日に「POSITIVE(労働組合主導の参加型安全衛生向上プログラム)の展開について その1」と「第11次防について」(北海道労働局)の内容で、予定していた「全道労災防止指導員研修会」を延期することや、10月21日からの「全国セイフティーネット集会(連合本部主催、延期)」と10月22日からの「全国産業安全衛生大会」の取り組みについて、参加体制を縮小することが了承されました。
また、「第14回 北海道ブロックセイフティーネットワーク集会」の日程については、当面以下の日程と内容で開催を予定することになりましたが、総選挙の日程がどうなるかによっては、変更の可能性があります。
[日程] 11月20〜22日か、12月3〜5日 実質2日間(2泊3日)
[内容] POSITIVEのセミナー(労働科学研究所 小木 研究員)

医療生協・緑愛病院 職業病センター1周年事業

記念講演・シンポジウムの報告書ができました

職業病センターは、緑愛病院が開院以来23年間にわたって積み上げた、振動障害を中心とする職業性疾患の経験をもとに、心療内科・精神科の開設とじん肺等の呼吸器診療体制の整備を契機に「職業病センター」を新規に開設しましたが、その開設1周年を記念する講演会とシンポジウムが6月7日にかでる2・7で開催されたものを記録した報告書ができました。
報告書には以下の講演とシンポジウムの内容が載っています。まもなく会員や連合北海道の産別と地協にお送りしますが、さらに希望があれば作成部数の範囲でお送りします。

<講演>

・過重労働とうつ病(氏原 久充 緑愛病院職業病センター 医師)
・振動病の新しい検査方法の導入問題(近藤 真一 防治会勤労クリニック所長・高知市・医師)
・じん肺症からアスベスト関連疾患まで(名取 雄司 NPO中皮腫・じん肺・アスベストセンター所長 医師)
・クボタショックから3年 石綿被害救済の現状と課題(片岡 明彦 関西労働者安全センター事務局次長)

<シンポジウム>

じん肺・アスベストをめぐる情勢と私たちの課題
[パネラー]
近藤真一・名取雄司・片岡明彦の各氏と山川八洲雄(新・北海道石炭じん肺訴訟原告請求団長)、一宮美恵子(中皮腫・アスベスト疾患 患者・家族の会北海道支部 世話人)

<職業病センターの連絡>

TEL011−883−0330(報告書は連合北海道にあります)

『POSITIVE』というプログラム

『POSITIVE』というプログラムですけれども、名前のとおり、積極的に、ポジティブに現場の改善を図っていく。その中で、労働組合がイニシアティブを持っていくということですので、労働組合の組織率を上げているということです。ただ、これは日本での話ではなく、アジア各地でこれを進めているというプログラムです。

実際にこのPOSITIVEプログラムはどういうことをするのかということなのですが、重要なのはこのセミナーを開く準備です。参加者をリクルートしてくるということが必要になります。これは現地のその労働組合の活動家という、これから中心になる人たち、リーダーを養成するということで、リーダーをリクルートして、そこで研修をやるわけですが、その研修の中身というのはできるだけそこの現場に即した形でやりますので、その研修現場は実際に働いている現場でやる。そこには当然事業主がいますから、その事業主を説得して、こういった研修をしてもいいかという交渉もする。

そういうことをやって、実際に研修を標準で四日間かけてやります。四日間の中で実際に現場に行くのは初日だけですけれども、その経験を生かしながらいろいろな側面から、主にグループワークを中心にしてやっていくわけです。グループワークをして、いろいろなことをそこに参加している人たちが学んだ中でそれを今度はその工場に対して提案をしていきます。事業主を前に「労働組合はこうした方がいいよ」と提案をします。事業主はそれを取り上げるかどうかは事業主次第なのですが、事業主が実際にそれを取り上げて成功しているか?ということをフォローアップしていく。準備とこのフォローアップというのは非常に重要になってきます。


(つづく)

POSITIVE 解説 その1

POSITIVE?って シリーズ1
準備段階は、まず参加者集めと職場視察の了解得ることから

北海道勤労者安全衛生センターでは、今年からPOSITIVE(労働組合主導の実践重視型労働安全衛生改善を促進するためのプログラム)に取り組むことにしました。
このシリーズは産業医科大学 伊藤昭好教授によるPOSITIVEの紹介です。(全3回)

『POSITIVE』というプログラムですけれども、名前のとおり、積極的に、ポジティブに現場の改善を図っていく。その中で、労働組合がイニシアティブを持っていくということですので、労働組合の組織率を上げているということです。ただ、これは日本での話ではなく、アジア各地でこれを進めているというプログラムです。

実際にこのPOSITIVEプログラムはどういうことをするのかということなのですが、重要なのはこのセミナーを開く準備です。
参加者をリクルートしてくるということが必要になります。これは現地のその労働組合の活動家という、これから中心になる人たち、リーダーを養成するということで、リーダーをリクルートして、そこで研修をやるわけですが、その研修の中身というのはできるだけそこの現場に即した形でやりますので、その研修現場は実際に働いている現場でやる。そこには当然事業主がいますから、その事業主を説得して、こういった研修をしてもいいかという交渉もする。
そういうことをやって、実際に研修を標準で四日間かけてやります。四日間の中で実際に現場に行くのは初日だけですけれども、その経験を生かしながらいろいろな側面から、主にグループワークを中心にしてやっていくわけです。

グループワークをして、いろいろなことをそこに参加している人たちが学んだ中でそれを今度はその工場に対して提案をしていきます。
これは、事業主を前に「労働組合はこうした方がいいよ」と提案をします。事業主はそれを取り上げるかどうかは事業主次第なのですが、事業主が実際にそれを取り上げて成功しているか?ということをフォローアップしていく。準備とこのフォローアップというのは非常に重要になってきます。

角丸飾り

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